姫乃たまと彼女のロックンロールバンドたち

 ライヴの告知でたすく君が、<23日のライブ、まあ、音楽はおいておいて、ぼくのことを好きな人はぜひ遊びにきてください。チケット代以上の感謝をぼく、しますので。例えば崖とかから落ちそうになってても、「あ、この人ライブ来てくれた人だ!よし待ってろ!」って手を差し伸べますよ。2000円で命が買えると思えば!>って書いていて、私は「あ」って思った。私は前から、たすく君にそう言うものを感じていた。

 イマヤスさんに「やすのちゃんとたすく(異性の友達なのに)仲良過ぎるよね」って言われて、「うーん。そうかも。たすく君は私がある日腐乱死体で発見されたとして、誰よりも先に部屋に入ってきてくれる人だなって思ってる所がある」と言ったら、「なんじゃそりゃ!」って言われた事がある。っていうか、そうだ。たぶん、何度も崖みたいなものから落ちそうになっている所を助けてもらったんだ。

 だから前払いの借り(みたいなもの)を返しに(だけじゃないけど)、新宿JAMワンマンへ行ってきた。梅雨生まれの私は、雨は嫌いじゃないけど、JAMは駅から遠いから出来たら晴れだとありがたかったんだけど。

 いつもの事ながら、MCがきわど過ぎるのでどれを書いていいのか判断しかねた(や、たぶん全部書いていいんだと思うけど)。「恋をして生まれた曲が素晴らしいのは、その恋が素晴らしいということ」みたいなことを姫乃ちゃんが言って演奏が始まった『普通の恋』が素晴らしかった。全体的にどれも沁みる感じで凄くよかった。

 今日、ここに来て良かった。ここでこれを感じられて良かった。やっぱり“現在”しかないな。キラキラと輝いているものは、過去でも未来でもなくて、現在なんだなぁとしみじみと口に出したら、みんなに「何当たり前の事言ってるんですか」と鼻で笑われた。

 打ち上げで外に移動すると思ったらしなくて、引き続きJAMで飲むことになった。ジャックダニエルをロックで4杯(約200ml)呑んだところまでは覚えているのだが、その後の記憶が曖昧である。