野外で歌うのって気持ちいいもんだねー

 今日は、府中ジャズフェスだったー。早めに着いて、府中駅前のカラオケ屋に行こうと思ってたんだけど、ボーッとしていて乗り間違えたりして、行けなかった。

 駅に着くと、本当に町中に音楽が流れている雰囲気になっていて、あちこちで大音量で生演奏が! しかも、みんなかなり上手い。「うちらよくオーディション通ったなぁ」って感じ。そして、みんなに配られているパンフレットを見ると、我らさだるすーどの欄には、「ジャンル:スムースジャズ」、コメントは「ちょっとJAZZYなアダルトコンテンポラリーを演奏。オリジナル曲を中心に15年以上の活動歴あります。」となっている。間違ってはないような気もするけど、誤解を招きそうな記載で、更に緊張してきた。

 更衣室に入ってちょっと声出して落ち着いたので、駅前にまた戻る。雨は降っているけど、風はそよ風程度。結構、気持ちいいかも、と思えて来たら俄然「楽しもう!」って気分になって来て良かった。バンマスが、「そういや、さだるで屋外で演奏するのって、15年で初めてだなぁ。よし! 今日は、いつもやらない事をやるぞー」と言うので、「私もー!」と元気よく答えた。この時、私はいつもより大きく動くぞーと思っていたんだけど、バンマスの考えは違っていたよう。

 前のバンドが5分以上押し、更に雨でセッティングに手間取った為、リハをやる時間もなく本番の時間になってしまった。「じゃー、ぶっつけでいっか!」ってラフなノリで1曲目、Feel Like Making Love。イントロでバンマスが、今まで入った事もないタイミングで、今まで吹いた事もないフレーズを、今までこの曲で吹いていた音量の3倍くらいの音量でSaxを吹き出す。当たり前だが、それに合わせて、Drs、Ba、keyも乗る。そうだ、今日は機材確保の関係で、AKIさんもエレピではなく今日はオルガンだった。こっちの音色も全然違うし……。もう完全に別の曲になってる。数回しか参加した事がないが、ジャズセッションに行った時の事を思い出した。これがジャズフェスに参加したって事の洗礼なんだろう。

 しかし、私も伊達にバンド活動を始めて15年。私は知っている。歌が始まったら、楽器は歌に合わせてくれるものなのである! まぁ、そうでない場合もあるのかも知れないけど、さだるに参加してからのこの4年で何度もそう甘やかして来て貰ったので、そうなるに違いないと確信しているので、捩じ込んで始めた。うーん。PAが上手いんだろうねぇ。メチャ歌いやすくて、スーッて行けて本当に楽しかったなぁ。雨の中、最後の曲では3〜40人足を止めて聞いてくれて、本当に感謝っていうか感動した!

 片付けていたら、制服姿の可愛い女子高生の女の子が声を掛けて来た。

 
「あのっ。バンド名、もう一回聞いてもいいですか?」
「あ、さだるすーどです。ひらがなで」
「すごい良かったです! 頑張ってください!」
「ありがとうございます」
「私ィ、ジャズがすごい好きでぇ!」

 
 本当に嬉しい言葉を貰った、と思うけど、ちょっとコケそうになったわ。まぁ、ジャズフェスに出演してるんだから、ジャズと呼ばれるのも仕方ないのか。今日は、R66とかもやったし。あの子は、サイトを見てくれているんだろうかねぇ。

 メンバーもみんな楽しんで演奏出来て、打上げではレコーディングの話をして、「レコ発やろー!」って盛り上がった。でも、レコーディングは大変だぞー。録り出すとあれこれ気になってしまうしねぇ。楽しみだけど!