永すぎた春

 三島由紀夫の『永すぎた春』は突っ込み所満載で、私は冷笑しつつ読みましたが、昔の人はみんなあんなだったのかしら。なんて、本題とは関係ないんですが。

 Kさんから、「長らく同棲していた女性と最近“やっと”別れたんだ」と聞いて、私は少なからずホッとしていた。よく覚えてないが、もう2〜3年以上前から破綻していたように思う。「子供が出来たりして、早く結婚したら良かったのかな、とか思っちゃうんだよね」なんて言われて、「解る!」って大声で返答してしまった。私も、“もし子供がいたら?”なんて不毛な想像をもう10年以上、今もしてるもんね。恋愛は、相手が変わったら、これまでの経験なんて全然役に立たなくて、また1から始めるのと同じなんだけど、私も結構男みたいに、「こういう失敗があった」振り返っちゃうんだよねぇ。

 Kさんは、昔から仲間うちの女子の間で評判の高いイイ男だけど、完全に打ちのめされてる様子を見たら、「しばらくは無理そうだなぁ」って感じだった。大人って、傷の治りが本当に遅いもんね。ゆっくり頑張って欲しい。