今日の夢

 50m角の何もないパティオに面した部屋にいた。そこは20平米くらいの広さで、控室の様だった。壁際に並べられた長机の前で、人々が化粧をしたり着替えをしていた。私の出番はずっと先だったので、余裕をかましながら、他人が慌ただしく準備をするのを見ていた。黒いドレスを来た少女が走って部屋に入って来た。早替え(現行のパフォーマンスの流れを止めない程度の時間で、衣装を急いで着替える事)だ。彼女は、自分だけ言い聞かせるような小さな声で、「私は清らかな淑女」と言うような言葉を呟いていた。あっという間に、白いレースだらけのドレスに着替え、大きなパニエを着け、別人の様になって、パティオへ飛び出して行った。私は、部屋の隅にビーチパラソル大のフリフリな日傘がある事に気付き、それをさし、侍女役のふりをして彼女を追った。パティオの中で少女は、淑女の様に振る舞っていた。パフォーマンスは成功に終わった。素に戻り、油断しきった所で、上から水が降って来た。見ると、屋根の上から大きな男が水鉄砲で撃って来ているのが見えた。一応、パフォーマンスらしい。手に持っていた傘が、いつの間にかビニール傘になっていた。私はビニール越しに大男を見た。男はやみくもに、水鉄砲を撃ちまくり、持っていた4本を全て空にした。私たちは、彼が水を注入している間に、笑いながら控室へ走り込んだ。



 夢診断をするまでもなく、私はこの夢の意味が解っている。昨日の夜、蟻月はなれでモツ鍋を食べながら、私たちが話していた話の影響だ。私の心は、私が口にしていた言葉と反対の事を思っているのだ。