加藤千晶＠lete 下北沢

　二日続けて加藤千晶さんの話（只今、さだるリハに絶賛遅刻中。嗚呼！）。昨夜、当日券が取れたので、松村君と下北沢へ行ってきた。松村君は、「私は（康乃さんが『良い良い』と言う程は）加藤さんが良いと思ってないけど……」と言いつつ付き合ってくれた。まあそんな感じで、私は凄く期待しつつ、松村君はまあまあ期待しつつ下北沢lete。下北沢は何回行っても、何となく馴染めないのは何故だろう。

　ライヴは最高に楽しめた。ゲストに、栗コーダーカルテットの川口義之さんが参加されて、様々な楽器を博覧会のように演奏された。栗コーダーの曲も色々演った。ピタゴラスイッチとか。それは「栗原さんが聴いたら怒りそう」とか言いつつの演奏で、物凄い緊張感漂う現場だったけど。

　私の中で加藤千晶さんはヴォーカリストだが、今回のライヴではピアニストの要素が強かった。勿論、10曲以上は歌った。覚えてる中では、「煙草とキッス」「あじさいの人」「よわいウルトラマン」「チュウインガムとわたし」「ライジングサン」「誰そ彼のうた」「マカロニスコープ」「夜のバス」「らくがき線路」「棒がいっぽん」「迷子のステップ」「カミナリ食堂」「だるまさんがころんだ」は歌った筈（うろおぼえ）。……あ、「よわいウルトラマン」はインストだった。「南雲通り交差点」はやらなかった。ちょっとがっかり。好きな曲なので。

　JUMEAUX OBSCENESの康乃として文章を書き始めて５年経つが、本当の私は、加藤さんが歌っている世界に凄く近い気がする。私が、楽器を演奏する事が出来たら、きっと一人でこういう歌ばかりを歌っているんじゃないだろうか。内緒ですが（内緒かよ）。

　ライヴが終了し、アンケートを書いてからleteを出て、直接加藤さんに用紙を渡した。ふたりで。会釈をして立ち去ろうとすると、松村君は加藤さんに「お会いした事、ありましたっけ？」と訊かれていた。松村君は、「いえ」と即答し、後に流れた間が可笑しかった。松村君は、一体誰に見間違えられたんだろう。音楽家にありがちな顔なんだろうかね。髭かな。