暇

 生産性のない生活というのは、精神衛生上、良くない気がする。今、ほぼ週一で通っているホットヨガの時間迄の時間潰しの為に、オープンカフェでこれを打っているんだけど、そうじゃなくても、落ち込み易い性質が助長されそうな感じ。とにかく、暇が苦手。特に30分のあき時間が1番苦手よ。

 そんな今の時間に考えてる事は、「私は何が出来るんだろうな」って事。私は、得意な事が何一つない。ある時姉貴がこう言った。


「人は誰にも負けない得意な事が、何か一つはある。だから、それを仕事にするのが1番良いんだよ。それが雑巾掛けかも知れないし、サランラップを綺麗に切る事かも知れない。誰にも負けないくらいに上手に出来るのに、自分で気付かない事もあるかも知れない。康乃ちゃんも、好きな事を仕事にするんじゃなく、得意な事を仕事にしなよ」


 姉貴は人に「天才」と呼ばれていた。私は人に「馬鹿な所がよい所」と言われている。馬鹿だから、よく分からない。分からない事すら、分からなければ良いのに。いつまでも、何も知らずに暮らして行けたらいいのに。問題に向かうフリをしながら、闘いから逃げている。私の雑巾掛けは、どうだろうか。