六本木の夜景

 今日の仕事の締めは六本木ヒルズでした。まだ、11月だというのに、気の早い日本人達が、クリスマスグッズやクリスマスソングやらで飾り立てていました。店内装飾に使われているツリーを見ながら、やっぱりオーナメントが好きだな、と思いました。姉貴に連れて行って貰ったニューヨークで、沢山のオーナメントを購入したけど、今年もまた箱から出される予定はありません。いつか出せる時が来るのかな。

 六本木って、どの思い出もほろ苦くて切ない。そう言う街なんでしょうか? 馬鹿騒ぎして夜遊びした思い出も、撮影の仕事で夜の店を回った事も、ライヴをした事も、姉貴と最後に会った夜の事も……。

 1時間程、自由時間があったので、リシャールのBENちゃんに逢いに行ってみました。勿論、居るかどうかは知らなかったのですけど、偶然にも逢う事が出来ました。一人きりでお店番をしていました。相変わらずの美しさと、慈愛に満ちた微笑み。癒しのオーラを纏っているのです。ただそこに居るだけで価値のある存在って、本当に素晴らしいなと思いました。

 「康乃さんって、お歌の仕事をしてる人じゃなかったんですか?」とか、誰がそんな事を言ったのか分からない事を言われビックリしましたが、そんな誤解なら大歓迎なのです。そういやー、BENちゃん、双子のゲームに来てくれたなぁ。あの時も美しかった……。美の前には、誰もが無力なのです。努力を止めるのは最低の事だけど、ただ藻掻くような私の作業は、ちょっと空しい気もします。そんな弱気な事言ってちゃいけないか! 私を美しいと言ってくれたり、私に癒されると言ってくれる、奇特な人も数少ないけど居るのだから……。

 頑張りまーす。ライヴまで、後7日。