仏料理よりも伊料理の方がモテてるの?

 フランス料理について軽く調べている。今更ながら、danchu Onloneに載っていたアラン・デュカスのインタヴュー、『41歳で「六つ星シェフ」になった男』(1998)を読んだ。


 朱雀さんも最近似た様な事を言っていましたが、『フランス料理は世界的に見て、イタリア料理に相当押されてる』んですか。へぇ。私にはあまりそうも感じられないんですが。っていうか、押してるとか押されてるとか、考えた事無かったです。'98年からそう言われていて、今もまだ言われているって事は、その差はとんでもない事になってるって事なんでしょうか?(……やっぱ、そんな事はどうでも良いや)

 朱雀さん曰く、「フレンチって、けなげでクリエイティヴで、マジメなくせに派手好きな、いい奴」らしい。それなのに、イタリアンの方がモテてる事に、いまいち納得がいっていない風。「いい奴なのにモテない」なんて、何処かで(頻繁に)聞いたセリフ(私のはてなリンク元出現ワードNo.5くらいランキングされてる「優しすぎる男」だ! 嗚呼、悲劇だなぁ・苦笑)

 その表現に沿って、私なりのイタリアンの印象を並べてみると、「情熱的で単純明快、素朴で飾らない、案外昔気質な奴」って感じでしょうか(イタリアは日本と似て南北に伸びた国ですから、同じように南北で料理の印象がかなり違いますが)。どうでしょう。モテ要素が隠されていそう?


 インタヴュー記事の話題に戻って、「ヌーヴェル・キュイジーヌとネオクラシズム」という2つの言葉が書かれているのですが、先ず、ヌーヴェル・キュイジーヌの定義が分からない。彼女(辞書引いてないけど、どうせ女性名詞でしょ?)が生まれたのは1968年。私は生まれても居ない。そして、シェフが客の顔を見てから料理を始める様な少人数のグループ向けフランス料理(結婚式のそれではなく)を、私が初めて食べたのは……、多分、1992年の晩夏で、クラスメイトとその姉の女だけのグループで(勿論、男女比をうるさく言うような一流店ではない)、そしてその後だって、5回も食べた事は無いような気がする。

 あちこちで、「ヌーヴェル・キュイジーヌは、これまであった伝統的なフランス料理を軽くした」と言うが、私にとって、フランス料理は今でもそんなに軽い料理だとは思えない(出会いが悪かったのかも知れないが)。つまり、よっぽど好きじゃないと、生まれる前の事、しかも、食という現在“正にその時”と密接に結びついた文化の事は分からないって言いたい。

 大体、37年前に『ナウい料理』として生まれたルセットが、今も新しくあり続けているとは思えないし、デュカス氏の言うように、フランス料理とは(イタリア料理と違い)常に時代と環境の影響を受けながら、変化し続けて居ると言うのなら……。

 つべこべ言わないで、食べれば良いのです。あぁ、本当に楽しみ。

 レスを強要してるものではないので流して下さい。書きたかっただけですから。さて、次はフランスワインについて、軽く調べてみよっと。でも、