花島成人 写真展「-ism」とやまだはるか アニメーション展

 PANTOGRAPHの井上君が横浜美術大学の教え子の中からセレクトした2名の作品展をPANTOGRAPHと隣の喫茶コマドリでやると言うので(歯医者に出たついでに)見に行く事にした。花島成人 写真展「-ism」とやまだはるか アニメーション展だ。
 
 私は卒業制作が写真だったので、花島君の作品を見ながら、自分が卒業制作の時の事を思い出していた。花島君に、「この作品、プリントの時にダブリングしたの?」と訊くと、「あ、これインクジェットです」と返事。ががががーーん! 写真の卒業制作でインクジェットいいんだ!とカルチャーショックですよ。もう紙焼きなんて過去の遺物よね。それが時代の流れなんだなぁとちょっとしょんぼりしつつ思ったり。花島君の作品は、シュルレアリスム(やキュビズム)の影響を受けていて、温かさと、少しの色気と湿り気を感じさせるもので、そこが好印象だなと思った。

 やまださんのアニメーションは、会場が喫茶コマドリと言う事もあってか、小さい世界の中で展開して行くような作品に見えた。それはそれで可愛いんだけど、もっと広い視野っぽいのも対比的にあったらいいのにな、と思った。カメラワークの所為かな。別に引きの画がなかったと言う訳ではなく、そう言う印象というか。

 外は暴風雨。電車は止まりまくると言う悪天候で客足は思わしくなかったが、2名の学生の作品は全力投球を感じさせて清々しく、見ていて爽やかな気持ちになった。

 
 今、PANTOGRAPHでは季刊誌のようなものを企画していて、アーティストトーク、オープニングパーティの後、軽く打合せのようなものを巌君を中心にした。年内のスケジュールも粗方出ていたり、それに付随して展開出来る話など、どれも聞いていてワクワクするものばかり。今後もPANTOGRAPHの動向から目が離せませんな。私も何かあれば手伝おう。楽しみ楽しみ。