酩酊週末記

 土曜は午後に歯医者に行った。先生はテニス部主将みたいな元気な女性だった。多分、筋肉(特に手首の)がキチッとしているからだろう、安定感のある処置で安心させてくれた。いつも先生を指名したりしないが、次からは彼女を指名したくなった。

 夜まで一日中雨。雨は嫌いじゃないけどずっと憂鬱だった。ずっと酔っていて、上半身はふわふわしていたけど、下半身が重たかった。

 
 日曜はサトジリだった。先月、ちょっと落ち込んでいて、美味しい料理とお喋りでいつも私を明るい気持ちにさせてくれるサトウさんに会いたくて私が企画した。

 久しぶりに食べるサトウさんの料理は、自分が記憶していたよりも美味しくて、久しぶりになってしまっていた事を後悔した。

 メニューは以下。ケララビーフカレー、ムリガタニー、ラッサム、ドイ・マーチ、ムルギ・ジョル、ジャガイモとカリフラワーのコロンブ、キャベツのトルカリ、プロウンカレー、ポテト・マサラ、キチュリ、ワダ、ダルワラ、MIXダルスープの13種類。

 食後、これまた久しぶりにLUNBANで珈琲&プリン。素晴らしい日曜。またまた酔っ払って帰って、すぐ寝た。

 
 「2番目に好き」って事について考えさせられていた。

 思い返すと、その言葉は幼稚園の頃からの付き合いで、最初は好きだった加藤君に言われたので、かなり傷付いた事を覚えている。しょんぼりしながら、加藤君が好きな人の隣に座れるよう、私はいつも気を使っていた。

 それから後も、度々言われてきたが、段々と慣れてきて、「だから何?」って、自分の中の好感度が下がる音を聞きながら、取り敢えず、「ありがとう」なんて答える事にしている。

 
 「自称彼女」について考えていた。この週末、伊藤の「自称彼女」と呼ばれている女の子に偶然会ったのだ。「また飲みに行きましょうね」なんて笑顔で言われて、何だか勝手にほろ苦い気持ちになった。だって、彼女は一度だって自分の事、彼女だなんて言ってないと思うのに。

 その他、この週末は色々な人の愛人や元愛人と呼ばれる人達に沢山会った。日本の人口比率は男の方が多いのに、愛人と呼ばれる人の如何に多い事よ(苦笑)。こりゃあ、男が溢れまくって仕方ないのが分かるよな、なんて思いながら、彼女に「元夫を今でも愛してるの」と言われた山田のメソメソした顔を思い出した。