候補者の座を辞退した

 一週間、たっぷり悩んで、結局、ドナーの候補者の座を辞退する事にした。4月、腰をやられて2週間全然動けなかった後に、体力を戻すのに時間が掛かった事が大きかった。元より、自分はダンスが全然ダメなのに、間に手術が入ったとして、人に迷惑を掛ける可能性がデカ過ぎる。ジュモーやさだるのライヴや、その他の用事なら迷う事なく返信を出したろうけど、何がなんでも年内にBLSをやりたいと動いてるつもりなので、一度も会う事のない人よりも、これからも付き合って行こうと思っている人を優先する事にした。

 これまで2回ドナー候補になって、計7回仕事を休んで病院に検査や説明を受けに行った。この他、骨髄提供に反対のなるべくなら会いたくない両親を説得に行った。特に候補1回目は全く聞く耳を持たない状態だったので、財団にも医師にも「ちゃんと了承貰わないと困ります」と、電話の度に諭された。あれから父親には話したりしないが、そう言うのも本当はいけないんだろう。そう言う風に調整準備したが、半年程放置された後、「コーディネート終了のお知らせ 理由:患者都合」と言う薄い封筒と切ない空気を受け取る事になった。私を迷わせたのは、前2回の記憶もあるからだろう。

 しかし、これでやらなかったら、マジでシャレにならないので、今までだって真面目に準備してたけど、精魂込めてやる。同じ所で悩む私もおかしい気もするが、悩むってのは、既に断りが選択肢に出た事を意味してるんだよな。とか言いながら、封筒をノリ付けしてた後も、更に迷ったが。