最近、楽しかった事も思い出せる様になって来た

 毎日、一人には必ず「新しい髪の色、いいね」って褒められて嬉しい私。自分も今の、ちょっとピンクがかった髪の色が気に入っている。生まれて初めて、ナンパに付き合って行ってみたけど(こっちから声を掛ける“ナンパ撮影”は度々していたけど)、良い事もあるもんですな。

 最近、『メソメソしてる』って日記を書かなくなったから、「さては康乃、どうやらニコニコ暮らしているらしい」と思っている方も何人かは居るのではないかと思う(まぁ、別に人が自分をどう思っているのかなんて、そんなに気にする必要もないんだと思うけど)。確かに、泣く時間は減った。一日の間に、1秒も泣かない日も2月はあった。去年とかは、「泣いてるんじゃないかと思って」と言って、電話を掛けてくれる男の人も居たが、私が全然電話に出ないので、もう掛かって来なくなった。

 (これは多分病気なんだと思うけど、病院に行って傷つくのも嫌なので行くつもりはないが)毎日の様に、フラッシュバックに苦しんでいる。ただただ辛い事、悲しい事だけが蘇って苦しくなると言うのが、これまでの2〜3年だったが、ここの所は、フラッシュバックの中に楽しかった思い出や、ほのぼのした事などが混ざってきて、それはそれでまた苦しい。これまで、楽しい事があればある程、その後に訪れる落ち込みが大きく、自ら進んで楽しもうと言う気持ちになかなか成れなく、一歩引く事によって自衛して来たが、今度は、自分の中で勝手にその“幸せの情景”の様な物が生まれて来ては、その後に叩き落とされる様に恐怖が訪れたりして始末が悪い。

 よく分からないけど、みんなそうなんだろうか(少なくとも、ゆいちゃんは違うと思う)。会社からの帰りの電車の中では、ほぼ必ず泣いてしまう私だが、周りを見回すと、電車の中で泣いている大人を見かけるのは、月に1回程度だ。もしかしたら将来、もしかしたら会社の帰り道の電車の中で、泣かないで済む日が来るのかもしれない。夜中に掛かって来た電話を取った時、相手からの第一声が、「泣いてるの?」じゃない日が来るのかもしれない。

「泣いてるよ。だけど、それは……いつもの事じゃない(苦笑)」
「……そうだね。いつもの事だね」
「うん。ありがとう。……おやすみ。眠れそうだよ」
「おやすみ」

 おやすみなさい。