平和ボケ

 同僚の日記などを見て、この2ヵ月で自分が完璧に平和ボケしている事を気付かされました。Tの日記の文末に、「休む暇はありません!! 頑張りましょう!!!!」と書いてあって、今の私はやっぱり「もうちょっと休ませて」と思ってしまうのです。3/14に、ヨーロッパ研修のフォローアップがあるのですが、範囲の国がイタリアの他に、ドイツとフランスが増え、尚かつガイドが付く箇所が激減しているので、雑学に関する情報収集もかなり必要になる模様です。私は、まだ英文アイテナリーをコピーして斜めに読んだだけです。「死にそう!」と言っている同僚は、既にかなり資料を集めているのでしょう。そう、休む暇はないのです、本来ならば。「一度内勤に入ると、その楽さと収入の安定感で戻れなくなる」と聞いていて、私は、「そうなのかな?」と思っていたんですが、2ヵ月でそうなってしまいました(苦笑)。休めるって、こんなに楽なのか!と(なんて言いつつ、休日には予定を3段階に分けて入れるような人ですが)。昨夜、私はとある会社に履歴書を送りました。

 14日はフォローアップの後に、ワイン研修があるようです。これはかなり楽しみ。しかし、知識を得る事は仕事に活きていくのは解りますが、プライヴェートで不便に思う事も時々あります。例えば、この間友人Dと食事をした時、Dが“好きなワイン”から注文したのですね。Dが好きなワインというのは、フルボディで臭いも強い物。チラリとソムリエを見たら、やはり微笑しつつも、「こいつ、解ってないにも程がある」と顔に書いてあります。「1本目は、この辺りが良いんじゃないかな」と、私がリストを指すと、ソムリエも「そうですね。この辺りか……、この白なども合うと思いますが」と入ってきました。「うーん。でも、酔ってくると味が分からなくなってくるから、好きなワインを先に飲みたいんだよね」と……。結局、最初のフルボディを頼んだのですが、その後のワインを選ぶ羽目になった私は、本当に苦労しました(苦笑)。まぁ、ぶっちゃけある意味、何を選んでも駄目!って事で開き直ったんですが。最近、まともに温度管理されているようなワインを飲んでいません。つまり、外食でそれなりの店に行っていない、と言う事ですが、テーブルワインをワイワイと傾けるのも楽しいのです。

 “解ってない”で思い出しましたが、先々週だったか、エステに行った時、施術後、「紅茶を煎れますか?」と訊かれたので、お願いしました。目の前でカップに入れたティーバッグを揺らす施術師を見て、私はキレそうになりました。お茶の煎れ方も知らんのか!と。ティーバッグは、揺らすと苦みが出るのです。案の定、紅茶は渋く渋く出てしまい、付き合いで半分まで飲みましたが、とても飲み干せる物ではありませんでした。ティーバッグは、そっと入れて時間まで待ち、そしてそっと取り出すの。常識じゃないのか? ……否、そうでもないのかな。私が食いしん坊なだけか。5年前、祖父と過ごした最後の正月の事を思い出しました。祖父は、(私の母親を含む)自分の娘達3人を呼んでこう言いました。「お前達、康乃のようにお茶を煎れなさい」。娘達は口々に「だってー、面倒臭いんだもの」と答えてました(苦笑)。そう。私の母親だって、ちゃんとお茶を煎れないのですよ。

 本当に今朝は本当に暖かくて、窓を開けて音楽をかけながらこれを書いています。今、ヴェランダに椋鳥が来ました。エサ箱を置こうかな。