とうとう撮影の日 藤原靖子個展『-LOGUE』

 さて、藤原靖子嬢の個展『-LOGUE』用写真撮影の日を無事終えました。上に告知を入れたので、是非、我々JUMEAUX OBSCENESの勇姿(?)を見に来て下さいませ。所で、東向島って、浅草より北?



 「今の体、ヤバイヤバイ」とビビリながらも、近づく撮影日までの短い時間で、何が出来るのか、何にプライオリティを置けばいいのか分からなくなっていました。取り敢えず、私の長い友人でヘア&メイクのTが、「女子は、筋トレよりもストレッチ! そして、徹底的にデトックスよ!」と言うので「ふぁ〜い」と言って、それだけを熱心にやりました。

 保湿とデトックス効果を期待して、湯船でしっかり暖まった後に、プロバンスサンテ社 オリーブの庭シリーズのバス&マッサージオイル(Revitalizing)を使ってマッサージしてたんですが、痩せるとかは置いておいて、このオイルの香りが好きなのです。ふんわりした気持ちになるの。でも、ちゃんと保湿の力はあると思います。風呂上がりには全身にローションをはたいて眠って翌朝、肌がしっとりモチモチして、“自分が触って気持ちいい”です(ふと思ったんですが、自分の肌を触って「気持ちいいな」って思うのって、“触って気持ちいい”のと“触られて気持ちいい”のとどっちなんだろうな)。ほんのり残った香りも、また良しなのです。

 月曜日に、岩盤浴エステしにLaQuaへ行ったんですが、前夜も何かしたくて、でも時間がなかったので、薬局でゲルマニウムなんとか、とか言う入浴剤を買って入りました。やっぱ、入浴剤レベルなので、汗が噴き出すのに時間が掛かりましたが、まぁ、やらないよりは良かったような気がします。結論としては、入浴剤よりも、お店に行った方が良いなぁ〜と言う所。値段はの500円くらいなので、リーズナブルですけど。


 当日、なるべく体を圧迫しない服を着て出掛けました。スタジオに入る30分前になって、急にある事が不安になったんです。「ブラジャー、着けてこなかったけど、要るのかな?」って(苦笑)。着る物は、ほぼ全部用意してくれると聞いていたし、前日にに着たメールに書かれていた持ち物の中には、ブラジャーは無かった。でも、ショーツとも書いてなかったけど……。電車を乗り換えるタイミングで電話して確認しました。……必要ないとの事。安堵と同時に笑いがこみ上げてしまいました。普通、ブラジャーくらい持って来ますよね。大人として(苦笑)。

 スタジオに入ると、冥加さんのシューティング中でした。なかなかハードな印象の衣装でちょっとびっくり。しかもほぼ裸だし……、で2度びっくり。ずらっと並んだポラ(フォトラマだったかも)は、いい雰囲気出てました。

 BENちゃんの友達で、DM&展示作品の撮影の時から、この展覧会のメイクを担当してくれる事になった、ヘアメイクの古見さんとは初めて会ったんですが、ほんわかした気さくな雰囲気で、全然初めて会った気がしない、可愛らしい女の子でした。靖子ちゃんが作った衣装と、持ってきた小道具を並べながら、どんな感じにするのか相談しました。ジュモーのライヴは、ウィッグを使う事が多いので、2種類のウィッグを持って行ったんですが、今の私の髪型は短いし、ウィッグに手を入れて使う事になりました。事前に説明されたんですが、全く完成図が想像できず、解ったフリをして、「ハ、ハイ。宜しくお願いします」と言って、メイクを始めて貰う事にしました。

 出来上がって、スタジオに入ると、冥加さんが「わー。康乃さん、椎名林檎みたいですよー」と言ってくれました。嬉しかったです。前に、「ジュモーの康乃、椎名林檎路線でやりたい」と言って、反感を買った事があるんですよ。無理だ!って(苦笑)。い、行けるんじゃないの?(恐る恐る)

 顔が大体終わって服を着る前に、Johnson & Johnsonのボディローション→ボディオイル(持参)を体に塗りたくりました。その上からファンデーション(メイクさんの)、そしてボディシマー(持参)を塗り、パウダーラメ(メイクさん)と細かいラメ(持参)を塗りました。ここまで体に塗ったら、何となく“無敵”な感覚が湧いてきました(苦笑)。このタイミングで書くのも何ですが、肌を露出してるのにカサついてる奴は許せない訳ですよ! 駄目、絶対! 「夏だから露出しちゃいました、エヘ」的なババァが居ますよねぇ。関節に粉が浮いてるような人……。許せん。公害です。露出禁止。

 コンセプトで、目は隠す事になって居るんですが、私の場合、『布で目隠しする』という案もありました。私的に、フェティシスティックでかなり面白いと思ったのですが、余計な意味が付きすぎる事を懸念し、却下になりました。で、最初の案通り、帽子を載せる事になったのですが、帽子を頭のどの位置に乗せるのか、ベールの長さをどの位切るか、に1時間以上掛かってしまいました。でもね。ここは、“絶対に”妥協できない所ですからね〜。しっかり、納得行くまで出来て良かったです。

 普通のアマチュアバンドにしては、かなり真面目な撮影が多い我々ですが、プロのモデル等に比べたら、全然な回数なのです。いつまで経っても、経験値がたまらないので、毎回ポージングが決まるのにもの凄く時間が掛かるの。「今日、今すぐに筋肉痛になるような、難解なポーズをやってみようよ」とか、ポンチ君が言い出したりしたんですが、そんなに滅茶苦茶難度の高いポーズは取らずに済みました。とは言え、奇麗に見えるポーズというのは、かなり無理がある姿勢である事が多いんですよ。ホント。毎回、モデルの人って大変だよなぁ、と心の底から思います。

 4バリエーション撮って、最後のカットを撮っている時に、松村君が手に花束を持って到着しました。「藤原さん、明日、誕生日だよね」。やるなぁ! パーマをかけていたそう。数日前に会った松村君は、もの凄い髪型をしていて、正直「どうなっちゃうのかなぁ」と思っていたんです。それを伝えたら、「イザとなったら、ハサミもありますから」と古見さんは頼もしい事を言ってくれていました。でも、ヘア&メイクが終わって別室から戻ってきた松村君は、セットでモード系に変えられていました。私の髪をやってくれた時も感心しましたけど、なんか……感動しました。「松村君、メンズノンノの人みたいだよ」と言ったら、苦笑されました。褒めたんですけど。

 松村君が衣装を着ると、測ったとは言え、長さがピッタリ。私は測らなかったんですが(苦笑)、ピッタリだったんですよー。それは、ポンチ君のサイズと松村君が、靖子ちゃんと私のサイズが一緒だからなのです。「(ポンチ君と靖子ちゃんで)ジュモーのコピーバンドやろうと思うんだけど、それ、面白くない?」って言われて笑いました。面白い! そして、ポンチ君達のコピーが出来て、更にそれのコピーが……って、どんどん増えていったら面白いな。どんどん、元からズレていくの。面白い。いいなぁ。

 どの雑誌で書いてたのか忘れたけど、30代は一番鎖骨の美しい時期らしいです。脂肪が落ちて、際立つんですってね。メイクのお陰かも知れないですけど、「2年前よりイイ鎖骨になったかも」と、鏡を見ながら自分で思っちゃいました。沢山褒められたので、大切にしなきゃ。お手入れ次第で、全然違うみたいなので、ちょっとやる気も出ました。この日は、松村君も鎖骨を褒められていて、「(ジュモー・オプセーヌは)鎖骨コンビですね」って言われました。鎖骨コンビ……。超漫才師っぽい(苦笑)。や、褒められて、本当に嬉しいんですけど。

 松村君が今まで撮られた中で、一番格好良く撮れてたんじゃないかなぁ。万人がそう思うかは分かりません。私の好みの中で言えば、たぶん“一番”だと思います(この写真を見たら、「松村さんは短い髪の方が良いと思う」って言った、クラスメイトのKちゃんも「カッコイイ」って言ってくれるに違いない)。だから、3/4の個展初日が、心から楽しみ! 私の写真の方も、5本指に入る良いカットが撮れたんじゃないかって思います(自分の写真は、生まれてからこれまで腐る程見ているし、自分の事はあまり判断できない)。あっ、でもこれだけは言えるって事は、当日の(メイクも含めた)肌質は、私史上最高でした(苦笑・なんだ、私史上って)。

 シューティング中、私も松村君も、誰かに訊かれる訳でもなく、昔の恋人の思い出話をひとつずつしたのです。その話は、いつか書くかも知れないし、書かないかも知れません。でも、そういう話って、なんかほっこりするよね。