唇に (3)

 帰宅し、録音したものを聴いて気付いたが、もーの凄く久し振りに自分の歌を聴いた感じ。何だか変に新鮮。“感じ”じゃない。過去の日記を見直すと、どうやら3ヶ月ぶりに録音したようだ(酷い……)。

 1回目に流した時は、何も気を遣わないで歌ってみて、2回目以降は滑舌を気にした。やっぱり、母国語であっても、滑舌を気にすると言うのは凄く大切みたい。気にしてやっと普通に聞こえる(そして、私の喋り言葉も結構モゴモゴしている)。

 いつも、「自信なく遠慮して歌うのは駄目」と言われて、『どうして、自信なく歌ってるのが分かるんだろう?』と阿呆な事を思っていたが、録音すると、本当に一目瞭然だ。迷いというのは、もの凄く音に出る。出てる。

 歌う所よりも、もっとブレスを大切にした方が良さそう。自分の中で、歌っているその音をもっと良くしようと、未練がましく伸ばしてるが、余り美しくない。もっとセンテンス毎の纏まりに気を付ける。特にOh, my darlin'、ダラダラ伸ばさない。全体を通して優しさを忘れない事。変に作らない事。

 決めた事。イントロ→AはPfとVoのみ。エンディングは、掛け合いではなくて、Saxソロにコーラス風に入る様な感じ(とは言え、私は決めたフレーズを歌う。自信を持って←ここ重要! じゃないとすぐSaxに負けるから・笑)。

 歌詞カードを見ずに歌おうとして、5回も「愛が伝わるのに」を「愛がちぎれれるのに」と歌った。そんな歌詞無いのに……。嫌な間違い。不吉だなー。

 余談だが、牧島君も千鶴さんも今度の発表会に出ないらしい。ガッカリ。レッスンの後、近所の喫茶店に行って、朱さんにお茶をご馳走になった。