『ドルジェル伯の舞踏会』

 読み直さなきゃなぁと思ってダラダラしていたら、リンク元に出てきました。リンク元好き(苦笑)としてはこれは!と思った訳です。


 堀口大學氏が、このレイモン・ラディゲ『ドルジェル伯の舞踏会』のデヌウマン(←これは、大団円……単に終演と把握して良いのかな)を暗示する大切な三行と示した部分。


 Mahaut regardait Anne, assise dans un autre monde. De sa planète, le comte, lui, n'avait rien vu de la transformation qui s'était produite, et qu'au lieu de s'adresser à une frénétique, il parlait maintenant à une statue.


 マアオは、別の世界に坐って。アンヌを眺めているのであった。伯爵は、依然自分の世界に住んで、マアオの心の中に起こった変化には何も気付かなかった、そして今までの熱意ある女に代わった石像のような女に呼びかけているのだった。

 なんか、写しただけでかなり満足しちゃったな。