ピアスをオーダー

 中途半端な時間に会が終わったので、原宿エクストリームへ。そこら辺で売ってるカーブドピアスではバーが長過ぎて、私のネイブルに合わないのだ。

 日曜で満員電車状態になった竹下通りを抜けて店に入ると、外は土砂降りの雨。雷も鳴り出した。屋根のある所に入った瞬間に、後ろで土砂降りになる、と言うのは、子供の頃からよくあって、毎度有り難いな、と思う。

 既に店内に居て、独りピアッシング(ネイブル)の順番を待つ女の子がカウンター前に立っていて、何処を見るとは無しに、きょろきょろしながら小さく震えて居た。私は店員のお姉さんと、石や素材の話をしたり、ピアスホールの調子を相談したりしていた。後から来た客が、傘立てを出して欲しいと言ったので、その場を店員が立ち去ると、女の子が話し掛けて来た。私はいつでもすぐに怖がらせてしまうので、この時は慎重に言葉を選んで話した。何とか上手く話せたみたいだった。女の子の表情は少しだけ和らいだ様だった。

 お姉さんが、「石のカットだけど、表面をカボションにして、裏面をカットにするのも面白いよ」と言うので、それをお願いする事にした。石は何にするかちょっと迷ったけど、最近、「康乃さんに必要な石ですよ」と言って人からアメジストを貰ったので、ここでもアメシストを頼む事にした。

 立った時と寝た時の、穴の距離を図って貰った。ピアッサーが、私のお腹を見て、「あー。調子悪いなぁ」と一言。「悪いですか?」「悪いですね(苦笑)。でも、オーダーで、ぴったりのを付ければ、良くなりますよ」と。排除の心配があるか?との問いには、「それはなさそう」って。

 とにかく楽しみ。オーダーって言うのが素敵。私のピアスホールの距離は、本当に短い方なんだもの。