マトリックス的吉野家

 お昼、吉野家に行ってみた。独りで。勿論、iPodがお供ですが。

 昔、何処かで「吉野家は戦場」であると聞いたことがあるが、当にそこは戦場だった。

 カウンターに肩を寄せ合ってはまる様に座り、額に汗をしながら、丼をもの凄い速さで頬張るスーツ姿の男達。なんだか、スローモーションで見えて来た。

 お味噌汁を追加注文して、トレーの上にある伝票を店員に渡そうとしたら、その手をぐいっと押し戻されてしまった。「書かなくても分かンだよ!」とでも言わんばかりだ。気迫にびびる。

 なんとなく、アミューズメントだったなぁ。仕掛け人形を見てるみたいで面白かった。独特の時間が流れてた。