子持ちカレイ

 魚屋の店先に、子持ち鰈が並び始めると、私は夏を感じます。もう夏ですね。

 私が小学2〜3年生の頃、父が鰈の密漁にはまっていて、私が夏休みの毎週末、シンクを子持ち鰈でいっぱいにしては、母を困らせていました。

 ご近所に、あげてもあげても減らない。朝も昼も夜も、煮たり焼いたり揚げたり、形を変えても素材は同じ、子持ち鰈ばかりの日々。

 魚屋で見ると、当時の事を思い出して、どうしても笑いがこみ上げてきてしまいます。勿論、買う気にはなりませんけど。