昨日の事

 私がもっとも最近に行った、本人主催の誕生日会は、新木さんので、友達の店の一角を占領して、オリジナル料理が振る舞われる、美味し楽しパーティでした。やっぱり、誕生会とは、手作り感が良いのです。

 今思えば、そんな事はないと思うんですが、超寂しい病に掛かっていた私は、パーティに誰も来なかったらどうしようと心配になって、あちこちで声を掛けていたのですが、気付いたら参加者が、私を入れてもう10人になっていて、過去に我が家でやった食事会のMAXである7人を越えていました。7人でもテーブルにギュウギュウだった気がしたので、慌てて締め切ったのですが、終わってみると、まだ呼べたなぁと思いました。とは言え、増えたら増えただけ、一人の人と喋る時間が少なくなってしまうので、この位で丁度良かった様な気もしますけど。

 木曜日の帰宅が少し遅くなってしまったので、買い物を前日に完璧にしておく事が出来ませんでした。その買いたかった物の一つが、前々日に切らしてしまったブレンド雑穀です。

 近所の健康食品店で、どのブレンドにするか迷っていたら、ふと上の棚にある商品、蕎麦茶が目に入りました。そういえば、松村君は蕎麦アレルギーだという事を思い出しました。私の好きなものを食べさせる会だとは言え、殺すわけにはいきませんから(大袈裟)、蕎麦の実が入っていない、ブレンド十二穀米」を購入する事にしました。昨日のご飯は、前日に脱穀した(ここもポイント)5分付きの魚沼産コシヒカリに、その十二穀米、丹波黒豆、大豆、金胡麻を追加し炊きました(十六穀米だった……)。

 「19時半に食べ始められる様に準備しておくよ」と言ったのですが、よくよく考えれば、ここは横浜くんだり……。そんな時間にみんな来られるのかしら、と危惧していたのですが、結局私の準備が遅れました(苦笑)。

 テーブルの上に、昨晩作った鰺の南蛮漬けを置き、酢飯を作り、雑穀米をジャーにセットし、手羽元のみぞれ煮を作り(直前で電子レンジ)、人参と緑のシーザーサラダ風(人参をピーラーで削って、塩をするのは、秋野暢子さんが料理番組でやっていたのを真似たんです)、茄子の味噌炒めを作って、ゴーヤのと豆腐の下ごしらえをして、(来客の応対をしつつ)寿司を16貫握ったら、20時になっていました。

 一番最初に来たのは、予想通り松田君で味噌炒めが完成した瞬間の19時30分でした。そして、テラッチとモミ博士、beniさん、新木さん、SIMONさんが順に来て、「じゃぁ、乾杯しよう」と各自飲み物を手にした所で、「2つの打合せ両方で、ケーキを食べて来ちゃったよー」と言いながらドルバッキーが来ました。味見をしながら、台所に立っていたので、乾杯のビールが美味しかったなぁ。

 食べ始めて比較的すぐに、三鬼ちゃんが来ました。私が開始時間を遅らせた為に、和室に数人が移動するタイミングがずれ、ここで椅子が足りなくなりました(苦笑)。心優しいbeniさんが、ソファーに移動してくれた為、事なきを得ましたが……(椅子は多めに用意するが基本だったなぁ)。このタイミングで、「忘れてた。前菜なのにー」と言いつつ、ピータン豆腐を出しました。

 確か21時頃、松村君が来て、10人全員が揃いました。想像していたよりもギューギュー感は少なかったです。でもこれは、みんな友達だから椅子の距離が近くても平気だったのかも知れないですね。私は、既にお腹いっぱいで、台所で待っている塩をした2本分のゴーヤと水切りをして焼いた豆腐をどうしようかと思いましたが、みんなが「食べれるよー」と言うので、400gの豚肉と黄パプリカ、エノキと共にチャンプルーにして出しました(あれ? 味見をした記憶がない……。もしかしたら、激薄味だったかも)。酔っぱらいの記憶を辿ってみると、驚く早さで無くなっていたような気もします。このタイミングで、みんなに雑穀米を薦めたからかなぁ?

 プレゼントを開くタイミング。感謝を込めつつ、来客順に書くと。松田君:ワイン<シャトー・アンジェリーク>(JUMEAUX OBSCENESにピッタリだ!)とみんなで遊ぶ為の麻雀牌のレンタル。テラッチ:黄色い跳び縄(二重跳びが出来るようになれ、と?)。モミ博士:向日葵とミニバラの花束(テラッチと黄色で揃えたみたい。正直、花を持ってくるとは思いませんでした。キャラが掴めない……)。beniさん:抹茶風味豆腐のカステラとGODIVAのアイスクリーム(あっさりとこってり、両方の甘みで完璧です。アイスをみんなに出さなくてゴメン。……酔ってた)。SIMONさん:ステンレス製のワイン・ストッパー(自分では買わないけど、贈られると嬉しいものです。デザインがカッコイイ)。新木さん:ペリエ(私のリクエスト)とヴーヴ・クリコ・ポンサルダン・イエロー・ラベル(の他にも、色々飲み物を持ってきてもらいました。だから、車で来たんだ。ペリエをリクエストした時点で、「あ、重いな」って思ったけど……)。ドルバッキー:本「おびどめ」貴道裕子編(珠玉の職人技術が詰まった本当に美しい写真集。うっとりです)。三鬼ちゃん:麻のシックな文庫カヴァーと桃(すごく好きな種類の香りのする染料で、何度も嗅いでしまいます。栞の先に付いた石も素敵)。松村君:薔薇の花束と2期スパンクスアー写のモノクロ・コンタクト・プリント(マジ、超嬉しい! 大切にします。ネットじゃ分からないけど、ベタ見るとライティングが丸分かりだわ(当たり前だけど)。傘2灯だけなんて、安すぎる。そして、薔薇の花束を持った松村君は、やっぱ凄く良かったですよ。きっと、電車の中で女子の視線を独り占めしていたに違いない。写真撮っておけば良かった(ホステスに、そんな暇無かったけど)。いつか、是非)。

 一段落してから、麻雀をする人達(三鬼、松村、松田、モミ)は和室に移動し(と言っても、居間と繋がってるんだけど)、デザートタイムとなりました。beniさんのカステラと三鬼ちゃんの桃をいただくことにしました。もっとあるだけ甘い物を出しても良かったのですが、酔ってるし、満腹だしで、気が回りませんでした。

 普段、不健康で変態の世界にしか居ないテラッチは、この健康的な食事と雰囲気に緊張感を隠せず(ホント、みんな私の事「健全健全」って言うな! 嬉しかないわー!)、持ってきた焼酎をどんどんどんどん飲んで、あっという間に瓶を空にしてしまいました。そして、私がずっとみんなに見せたいと思っていた、混浴メインの温泉ライターによる、変に安エロい写真の載った温泉ガイドの事を思い出して、引っ張り出して笑い飛ばしていた辺りから、話題は下ネタ方向に(苦笑)。

 色々話して笑いましたが、文字にして面白い話としては、「テクニックに自信満々の発言をする男とのセックスは100%良くない」という物。「でもさぁ、あまりに自信過剰だったから、こっちとしても演技するしかないって言うか……。勘違い男を図にのせるのも良くないとは思うんだけど」。セールス・トークには気を付けなきゃいけないって事なんでしょうか。

 まぁ、そんな話を含め、みんなでゲラゲラ話していると(そうだ。途中で、SIMONさんが持ってきたタコスソースの瓶の蓋が堅くて、大騒ぎして開けるという一幕があった)を、気が付けばあっという間に、一番遠いbeniさんの終電の時間になり、バタバタとみんなが帰りました。貰うつもりが本当に無かったのに、みんなから会費を貰ってしまいました。私が楽しいばかりのパーティなのに、ちょっと申し訳ない気持ち。

 ちょっと休憩をして洗い物をしましたが、一品一大皿だったし、南蛮漬けがちょこっと残っただけで、後は全部奇麗に無くなったので、あっという間に片づきました。もしかして、足りなかったのかと心配になったので、一番最後に来た松村君に訊いたら、満足出来たとの事。安心しました。良かったです。

 いつも我が侭ばっかり言い散らかして、今回もみんなを呼び出した訳です。色々な人に支えられて居るなぁと、改めて思った一日でした。幸せ(そして、眠い)。