美味しい物は人を元気にする

 今夜は、メモの方に書けないほど美味しいお店に連れて行って頂きました。「鴨シャブ 竹亭 赤坂店」です。

 仕事が終わり、横殴りの雨の中、真っ赤な首都高の電光掲示板を見ながら、Zさんが「飯でも食ってくか? 何食いてぇ?」と言うので、助手席でぼうっとしながら、「そうですねぇ……、生ビールが飲みたいです」と答えてしまいました。「お前なぁ。俺運転してンだぞ!」「すみません。そうでした。えーっと、そうですね。雨ですし、S(赤坂:次の目的地)の近くで良いですよ」「赤坂かぁ。じゃぁ、鴨ラーメンでも食うか」。

 正直、「ラーメンかぁ……」と思いましたけど、ここのラーメンは本当に素晴らしいのです。私のNo.1ラーメンが塗り替えられてしまいました(ちなみに、今迄のNo.1は、飛騨高山の、友達Hの家の近くにあった中華そば。10年前の味の記憶ですが)。

 Zさんに薦められて、私が注文したのは「鴨ラーメン <ロース>」(1,800円)。まず、出てきた姿が美しいのです。一番に目に飛び込んでくるのは、藁で包み焼きした鴨肉の艶めかしい赤紫のグラデーション。その上に並んだ粒山椒の実。澄んだスープの上には白いネギが散っていて、厚さ2cmはあろうかというシナチクと海苔が添えられています。極細のあっさりとした真っ白い麺が本当に上品なのです。

 眠くて半分瞑っていた目がぱっちりと開いてしまいました。「美味し〜い!」。最初はZさんに、2回目は大将に。本当に感動してしまいました。その後、何故か「竃 渋谷店」の悪口大会に……。

 店から出ると、雨はすっかり上がっていました。渋谷へ向かう車の中、私は飽きもせず鴨ラーメンについてコメントし続けていました。やー。また、絶対行こう。

 予告通りHMVで、「Chansons extraites(de Degustation a Jazz)」を購入。試聴して、英珠さんの「Songs」も購入しました。