藤原靖子個展のオープニングパーティの日の事

 寝不足と腰痛で体調が悪いのと冷たい雨が降って天気が悪いのを言い訳に、金曜日にあったパーティを2つも欠席してしまいました。様子を聞こうと、「金曜どうでした?」と連絡した人は誘われておらず、気まずい空気が流れてしまいました。うぅ。なんか、間が悪い週末でした。


 「きっとBENちゃんが来る。だから、綺麗にして行かなきゃ」と思っていたのに、気が付いたら、オープニングパーティの頭には全然間に合わない時間になっていたので、諦めて研修に行く時にする化粧に、マスカラをもうひと塗りした程度の普段っぽいメイクで行く事にしました。電車に乗りながら、「駄目だー。(女を休んでるんじゃないわよ!的に)馬鹿にされるー」と思ってドキドキしながら、一人で行った事が無い現代美術製作所にちゃんと辿り着けるのか不安で、何度も地図を見ながらヒヤヒヤしていました。不安で座っていられず、東部伊勢崎線の車両内をウロウロしていたら、たまたまポンチ君が同じ車両に乗って居て、会場まで迷わず連れてきて貰えました。

 ギャラリーというのは、中に入る作品で、その表情は全く変わってしまう物で、ここだと案内され、看板を見てから入ったのに、そこが前に来た事のある現代美術製作所とは別の場所に感じられました。飾られていた作品はとても大きく……、否、会場に適した大きさで、真っ白い壁と天井が、まるで作品の額のようにそれらを縁取っていました。

 知った顔も多く居て、2/18の撮影の事を知っている方々ほぼ全員に、即座に質問されたのは、「下着(全く着けてないように見えるけど)、どうなってんの?」って事(苦笑)。どうなってるんでしょうね。写真ってやっぱり面白いな、と思いました。こう書くのは自画自賛になるんでしょうね。凄く綺麗に写っているので、被写体が私だと言っても、俄には信じられないと仰る方も居たりして(K川さんの、まん丸い目が本当に可愛かった)、正に痛快でした。松村君はもうバレバレな感じでした。曽我代表と親しげに話していたので、既知の間柄なのかと思って遠巻きに見ていたんですが、会場に入るなり「モデルの方ですよね?」と声を掛けられて、話していたとの事でした。たぶん、冥加さんもバレバレだったんじゃないかな。だって、写っていた帽子も似ていましたし……。

 オープニングパーティでは、アジアン・オーガニック・テイストの料理とスポンサーであるアサヒビールさんの商品がが並んでいて、テーブルを囲んで、知らない人達とも色々な話をしました。塩茹でした茶豆が美味しくて、沢山食べてしまいました。靖子ちゃんと私は顔が似ているらしく、時々間違えられるんですが、今回も間違えられ、展覧会のコンセプトについて質問されたので、面倒臭かったので、そのまま説明してあげたりしました。ちょっとヘラヘラしてしまったかも知れません。イメージダウンしてたらごめんなさい。それは一人だけにだから、大丈夫だと思います(苦笑)。

 初対面の人に「多摩美卒ですか?」と訊かれ、ちょっとビックリしました。何か、特色があるんでしょうか? 私が学生の頃、多摩美生は“一様に足が太い”と言われていました。校舎が全部山の側面に並んであって、“毎日が登山だから”と言うのが理由だそうです。その頃に比べたら、大分足も細くなったと思うんですけど……。その人は、私の“作品制作”について、執拗に訊いてきたので、「私はクリエイテヴな事は何一つしていません!」とにこやかに、しかし力強く言い放ってやりました。何なんだろう。ちょっと不愉快になってしまいました。後で友達にその男の素性を聞くと(他にも色々なプロフィールを聞いたけど)、『銭金』で賞を取った事のある人だそう。銭金……。このTV番組に出た人とか、オーディションを受けた人とか、出演依頼が来た人とか、コンスタントに聞くのは、大変不思議な感じがします。きっと、変な知り合いが多いんでしょう。

 閉館予定時間を1時間も過ぎると、人が減って来ました。モデルをしたダンサーの女の子と、エレガントな帽子の女の子とは友達だそうで、きゃっきゃっと黄色い声を上げながら、作品の前で写真を撮り始めました。私達も、靖子ちゃんやメイクの古見さんと作品の前でZOOの真似をして写真を撮りました。青春っぽくて楽しかったです。

 クリエイテヴな事は何一つして居ない私ですが、いつか個展のオープニングパーティはやってみたいな、と思いました。いつか。


 藤原靖子個展、日時:2006年3月4日(土)〜19日(日)(★月・火は休館)/12:00〜19:00(水〜金)/12:00〜18:00(土・日)(3月9日(木)の「39アートの日」は、特別に21:00まで。場所:現代美術製作所(http://www.ask.ne.jp/~factory/index.htm)。