骨髄提供候補者の確認検査

 こんなにトピックが続くとはあんまり思ってなかったんですが、本当に骨髄提供候補者となり、色々調べて行く課程で、結構興味深いし、はてなリンク元が出るし、本当に全くジュモーの何処までも軽薄なコンセプトとは異なりますが、なんとなく続けていきます。


 昨日は骨髄提供の説明とLHA(Human Leukocyte Antigen:ヒト白血球抗原または組織適合抗原)確認検査の日だった訳だが、血液採取は最後の5分程度で、後90分くらいは骨髄移植に対する個人授業だった。予めそこそこ調べていったので話はスムーズだった。にも拘わらず90分。かなり濃厚な授業だった。

 ずっと前から、分かり切っている事なのに、改めて聞いて衝撃を受けた事は省いて、ここ最近新しく始まった事らしい所だけを紹介したい。『骨髄提供者由来の病的意義のある情報が得られた場合の情報開示』だ。

 遺伝子解析技術の進歩に伴って、患者に移植された提供者の細胞が、同じ病気、もしくは新しい病気になってしまった、と言うのが分かるようになったらしい(現時点の確認は2例)。「もし、自分が提供した細胞が発病した場合、その情報を知りたいか?」と言う話がこれだ。今後このまま健康な身体の中にあれば、自分の細胞は発病しないかも知れない、でも、加齢による衰えで、自分も発病するかもしれないが、知りたいか?

 私は即答で「ええ、知りたいですね」と答えた。医者もドナーコーディネーターも驚いて、「よく考えてから答えて貰って良いんですよ」と言った。厚い2枚の自動扉をくぐり抜けて入ってきた個人授業の個室内は、全てが慎重にゆっくりと進んでいた。


 私は、ドナー登録してから確認検査までの日にちが、通常よりもかなり早いペースで進んでいる為、DNA検査まで進んでない可能性が高いらしい。DNAの方で問題があったら(どんなだろ)、提供者にならないのかな。

 今回は、まだ第1回目の確認検査と言う事もあり、提供者となる為の細かい禁止事項(激しいスポーツ禁止とか、ヴィタミン剤を飲むなとか)は、軽くしか見せて貰えなかった。患者は骨髄機能を完全に0にした状態で、ドナーの骨髄を受け入れる訳だから、物理的な身体の中は綺麗にしなくちゃいけない。


 もっと短めに書くつもりだったけど、ちょっと長めになっちゃったなぁ。


 そういえば、検査を進めるに当たって、行われるアンケートに、「B型肝炎の予防接種を受けた事がありますか?」と言う項目があって、「それ、何ですか? インフルエンザの予防接種みたいに、学校でやるものですか?」と訊いたら、医者は笑って、「知らないなら良いです。じゃ、“いいえ”で」って話は進みました(苦笑)。よく分かんないけど、良いのだろうか。まぁ、一般血液検査のチェック項目の中に、入ってるからいいのか(他に検査項目に入ってる、「サイトメガロウィルス」も知らない病気だ)。