古い本、人の本

 ずっと前にEulerのお父さんがくれた本「英和翻訳表現辞典」を、何気なく読んでみました。

 すすすっごい面白い。なんで、ずーっと放って置いたんでしょう。3日前、一旦ゴミに出す山に入れてたし。

 元々、辞書を読むのが好きなんですよね〜。会社員時代は、鞄の中に2〜3冊常に入っていた程。他人の辞書を借りるのも好き。下線とか、書き込みとか良いですよね。

 昔、裸エプロン好きの高橋先輩(当時31歳)が持っていた、イングリッシュ・アドベンチャー「家出のドリッピー」テキスト内に“like a tall tree”と言う文章があって、そこのlikeの下に「好き」とシャーペンで書いてあるのを読んだ時、窒息するかと思いました。だってそのページには、単語が他に100個はあったのに、それ以外には何も書き込みが無いんです。印刷の中の手書きの文字って、目立つでしょう? ページを開いた瞬間にその文字に目が行くと……、間違っている。きっと、「違うんじゃないかなぁ」って思いながら書いたと思うんですよねぇ。違うと思うから、シャーペンで書いたと思うんですよ。あれ以上に凄い書き込みに出会った事ないかもなぁ。あぁ、先輩にこそ英和翻訳表現辞典を……、要らないか。

 古本屋の本もいいですね。書き込みが多すぎる本は、買う気にならないですけど、他の人が、どんな気持ちでその文章を読んだのかが読める所が良いです。知らない人ですけど。

 古本屋で書き込みのある本と言えば、この間、Eulerが昔共著した本が、ネットの古本屋(福岡)に出ていて、「表紙裏にEuler氏の寄贈コメント入り」となって居たので、誰に贈ったやつなのか気になって購入してみたそうです。手元に届いて、大学の先輩に贈った物だという事が分かったんですが、その先輩が九州に行ったという話は聞かないので、どうやってそこまで行ったんだろうなぁって、何度も人の手を渡ったんだなぁ、それで戻ってきたんだと思うと、小さなドラマを感じてしまいます。

 そう言えば、水曜日に図書館に行きました。他図書館に「夜のコント・冬のコント」のお取り寄せ願いを出してきました。ついでに、「ブラジル・ポルトガル語」を借りてきましたよ。